先日の地震について
先日、台湾を25年ぶりに大きな地震が襲いました。
そして、その台湾に近い沖縄にも地震の余波が
震度4という形で到来。
これまで旅行関係の仕事をしていたこともあり
各地で色んな緊急事態に逢う事が
幾度となくあり、そうでなくても
以前はトラブル対応の仕事をしていたので
天災が起こっても比較的冷静な事が多かったのですが
「津波警報」が発令されその為に避難する
という状況は初めてで
貴重な経験をしました。
幸い地震の被害はほぼなく
1週間弱過ぎた今も余震はほぼなし。
記録を兼ねて、その時の状況を
述べていきます。
「揺れてる?」発生時の状況
私の勤務地は海に近いホテル。
ある朝、いつも通りに
仕事をしていると
事務所が「カタカタ」と小刻みに揺れて
「あれ?地震かな?」
と思いながら、作業を継続していると
携帯が一斉に(事務所に仕事の為に大量に置いています)
すべて「ビーーッ、ビーーッ」と
けたたましい音量で鳴り。
「ええっ!」と思っていると
自身の持っている携帯に
「緊急地震速報」が。
震度4,震源地は台湾。
私自身が阪神淡路大震災の被災者であり
関西で常に地震や余震を経験していたこともあって
そこまで驚きはなかったのですが
驚いたのは次の通報。
また携帯がけたたましく鳴り
表示されたのは
「津波警報」
…ええっ!
こんな海に近い所で…
そして津波予報は
「3メートル」
今まで見た中で一番高い!
(今までは数十センチ)
色々心の中で驚きながらも
朝の事務作業を進め
同じく何事もなかったように仕事していた
取引先の方と打ち合わせをして
でも、一抹の不安が
「警報出ているけれど、このまま業務はするんだろうか」
と思い、様子を見に廊下に出ると
同僚のスタッフに遭遇。
「怖いです~!仕事、どうなりますか?」
…私にも分からん。
でも、スタッフが住んでいる事務所近くの寮に
上司が行っているだろうから
こちらは一旦ここの現状把握をして…
とぼんやり考えていたら
事務所が入っている施設内の館内放送で
「津波警報の発生」と「避難移動の案内」が流れました。
でも、まだやりかけの仕事が…
と、あまり実感なく作業をしていたら
「もう皆移動していますよ!事務所から出て
上の階に行ってください!」と言われ3階へ。
私の勤務している施設は3階以上が
避難所に指定されていることもあって
すぐに避難が完了したのですが
少し前にちょうど「津波想定の避難訓練」を
行っており
施設内のお客様は各客室に待機
(一定の階に滞在の方)
「現実は案外スムーズに進むものだな」と
思っていたら、今回は
一定の高さ以上の所で避難者は各場所待機
という事で、大きな移動もなく
ただ、数十人いるスタッフの把握が
皆事務所に来る前に施設スタッフに言われたりして
バラバラに待機をしてたので
「どこにいるの?」と連絡をして人数カウントをしながら
確認が取れたのが発生から2時間後。
そこからスタッフ全体の3分の1が
同じ場所に集まって待機をしていると
「警報から注意報に変わったから業務を始めてくれ」
との連絡が。
スタッフに「今日はお休みですか?」と言われていましたが
「これから仕事である」旨を伝えて
業務再開。
その後も地震の影響で
イレギュラーに次ぐイレギュラー、
バタバタしまくって
疲労困憊で一日が終わりました。
事態を振り返って:仕事編
私自身が慌てる、ということはなかったのですが
反省としては
①事態に対しての動きを組み立てる
②同僚に事態を正確に伝える
③外部の上司と連携をしっかり取る
これができていれば
確認作業はもう少し早くできていたかな。
と思いました。
①は避難の場所を1つにしていれば
確認作業は時間がかからずに済みます。
②は使用言語が違うので
シンプルに「意図」を伝える事。
ここを普段から意識してやっていこう!
③は「本社に対応しているから連絡取れるだろうか」
と、連絡に躊躇していたところがあったので
他のSNSでいつでも見れるように
リアルタイムの状況を共有する。
これでお互いの状況把握はしやすかったかなと
思いました。
事態を振り返って:生活編
今回はライフラインなどの影響はなく
物流にも現状大きな影響はなかったため
事なきを得ましたが
今回の事態により
「自分が災害にあった時に自宅にいるとは限らない」
と、改めて思いました。
地元にいた時と違う事
ここは島であり、何かあると物流は止まる
普段からの備蓄食材はあった方が良い
これを強く感じました。
今回仕事の後にスーパーを覗きましたが
そこまで食材がなくなっている!ことはなかったものの
こちらの知り合いには
「台風とか海が荒れると物流がストップするから気を付けて」
と言われていることもあり
常に食材はキープしておこう!と誓いました。
地震、前とは違う前提
地元にいる時なら何も気にしなかった
震度4の地震。
海が近かったことで
「津波警報」があって「避難」がとても身近になり
食料備蓄について考えたり
環境が変わるとこうも変わるのか…
と改めて自分が今までと違う所にいるんだなと実感。
気を付けなくちゃ!を気を引き締めながらも
色々興味深い経験をさせてもらっているな
と、不謹慎ながら面白く思ってしまいました…
トラブルとか、不慮の事態に対して
ガッツがでてくるのが今までの仕事の性(さが)。
「なんで」と憂うよりは
楽しんで乗り越えてやろうと思います。
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